本当に生きるということは、環境に迎合したり、また安易に受け入れられ、好かれたりすることであってはならない。私はいわゆる成功はむしろ絶望に等しいと思っている。いつでも計算を超えた無目的な闘い、いわばあらゆる対象への無条件な挑みを続けることが人間的であり、生きがいであると信じている。 【岡本太郎、おかもと・たろう。日本の芸術家。第二次大戦前フランスにわたり、抽象美術運動、シュルレアリスム運動を体験。戦後は日本に戻り絵画や立体作品を制作。新聞雑誌やテレビなどにも積極的に出演し「芸術は爆発だ」というセリフで親しまれた。代表作品に太陽の塔、明日の神話、オリエンタル中村、午後の日、そのほか多数。工業製品のデザインも担当した】
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