なかには跳ねっ返りの枝みたいなのがあってどうなるかと心配していると、いつの間にか最もいい実がなるエース級の枝に育っていたり。逆に絶対に育つと思った枝にまったく実がならないこともあります。そもそも、枝の良し悪し以前に、土壌をよくしてやらないと絶対にいいミカンはできません。人材育成にも通じるものがあるな……などと考えながら手入れをしています。人間だって、40代、50代で伸びる人はいると思います。 【覚書き|社長業のかたわら本格的に育てている40本ほどのミカンの木と人材育成について語った言葉】 【磯崎功典、いそざき・よしのり。日本の経営者。キリンビール社長。神奈川出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、麒麟麦酒(のちのキリンビール)に入社。ホテル経営者養成の経営大学院・米コーネル大学ホテルスクールに留学。大阪のキリンビール直営ホテル「ホップインアミング」総支配人、フィリピンのビール会社サンミゲル社取締役、キリンホールディングス経営企画部長、執行役員、常務取締役、協和発酵キリン(株)取締役などを経てキリンビール社長に就任。】
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