佐久間象山は物知りだったよ。学問も博し、見識も多少持っていたよ。しかし、どうも法螺吹きで困るよ。あんな男を実際の局に当たらしたら、どうだろうか。なんとも保証はできない。【覚書き|佐久間象山は海舟の妹の夫の松代藩士、兵学家、海舟の師でもある。のちの日本を担う人材を数多く輩出する。自信過剰で傲慢だったという人物評がある】 【勝海舟、かつ・かいしゅう(麟太郎、義邦、安芳)。幕末に活躍した武士、政治家。幕末に海軍操練所を設立。戊辰戦争時には幕府軍の軍事総裁となり、江戸城無血開城を実現させた。旧幕府側の人間として新政府に入り、海軍卿、枢密顧問官などを務めた人物】
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