例えば、何か新規事業を始めるにしても、その事業に必要と思われる専門知識を持った最適な人を指名しなくてはなりません。開発段階では「型破りな発想ができる人」、立ち上げ段階になったら「寝食を忘れて集中できる人」、軌道に乗ってきたら「持久力に優れて大きな視野の持てる人」など、専門知識だけではなく、それぞれの社員の持つ特性まで考慮すべきでしょう。 【宮内義彦、みやうち・よしひこ。オリックス・グループ会長。神戸出身。関西学院大学商学部、ワシントン大学大学院経営学部修士課程(MBA)卒業後、日綿實業(現ニチメン)に入社。その後、ニチメンと三和銀行の合弁会社オリックスに移籍し、代表取締役社長を経てオリックスグループ会長へ。経済同友会副議長、日本フィルハーモニー交響楽団理事長なども務めた。財界一の野球好きとして知られ、阪急電鉄から球団を買い取り、名物オーナーとして活躍している】
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