大きな岩をどけられずに困っている息子を、父親がニコニコしながら見ている。「パパ、だめだよ。重くてどけられないよ」 それを見て父が言った「全力を出せば動かせる。頑張るんだ!」息子はまた岩を押す。「だめだよ。全然びくともしないよ。全力を出したってダメだよ」 「まだまだお前は全力を出していないよ」「ボク、全力出してるよ」 最後に父はニヤニヤからかいながら言った「いいや。お前はまだ全力じゃない!『パパ手伝ってよ』って言ってないじゃないか!」 覚書き|自分ひとりの力はたかがしれている。他人に助力を求められるのも実力のうちではないでしょうか
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