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私は青年も自らの過失によってしたたかに傷つくことを、また傷つくことを恐れないことを希望したいのである。もし彼らの追求する目的が大きく高い場合には、彼らの流す血は実に美しく、そのような過失は断じて悔恨を伴うことはないはずである。それは若気の過ちなどではもちろんなく、青春時代の誇りということができよう。 【河盛好蔵、かわもり・よしぞう。日本のフランス文学者。京都帝国大学仏文科を卒業し、関西大学でフランス語を教える。その後、渡仏しソルボンヌ大学で学ぶ。帰国後は立教大学、東京教育大学、立教女子大学などで教授に就任。「フランス文壇史」で読売文学賞研究翻訳賞、「パリの憂愁」で大佛次郎賞などを受賞する】
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