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晝馬輝夫の名言 格言|部下の技術者に好奇心を

作者:晝馬輝夫
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一流大学を卒業した新入社員に、光電管に使うガラス管を洗う仕事をさせたことがあります。毎日ごしごしと洗う単純な仕事をさせて、一か月くらいたったころ会社の門の前で、この社員が私を待っていました。彼は「いったいいつまでガラス管を洗えばいいんでしょうか?」と不満をぶつけてきた。私は「それなら聞くが、いったい何のためにガラス管を洗っているかわかるか?」と言うと、「きれいにするためです」という答えが返ってきました。「ガラス管がすり減るまで洗うなよ。きれいになるということはどういうことかよく考えろよ」と言いました。それで気が付いたようで、彼はガラス管の表面はどうなっているのかについて強い関心を持ち、きれいになるとはどういうことかを研究するようになったのです。
【晝馬輝夫、ひるま・てるお。光技術を核とした研究開発を行う電子メーカー浜松ホトニクス会長。同社は小柴昌俊氏にノーベル賞を受賞させたカミオカンデの光電子増倍管を作った企業として有名】
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