いままではメッキを厚みとか析出する粒子単位でコントロールする技術がないし、またその発想すらなかった。言ってみれば、いわゆるメッキ屋さんはメッキ技術を使っているのではなくて、メッキ作業をしているだけなんです。メッキ液も、薬品メーカーさんが開発したものを買ってきて、機械も機械屋さんから買ってきて使っているだけ。どういうメカニズムで機械が成り立ち、どういうことが可能なのかほとんど理解されていない。熟練キャリアがあると言っても、ただ作業に熟練しているだけで、メッキの持つ技術的なポテンシャルを何も理解していない。 【武内勇、たけうち・いさむ。大阪の製品表面加工技術・バイオ・ナノテクノロジーなどの研究企業ミレニアムゲートテクノロジー社長。同社は世界シェアトップの技術を多数保有している】
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